こちらもホトトギスを題材、ホトトギスの鳴く声を待つ詩となっています。
ほととぎす こゑもきこえず あ(や)まびこは ほかになくねを こたへやはせぬ
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
ほととき(支)す 聲も(毛)きこえす(春) あま(万)ひこ(古)は(八) 他に(ニ)な(奈)く(九)ねを(乎) こた(多)へやは(八)せ(勢)ぬ
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
こちらもホトトギスを題材にしています。夏らしいイメージで。
こぞの夏 なきふるしてし ほととぎす それかあらぬか こゑのかわらぬ
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
こそ(曽)の(能)夏 な(奈)きふるして(天)し ほととき(支)す そ(所)れ(連)か(可)あらぬか(可) こゑ(聲)の(農)か(可)わ(八)らぬ(怒)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
季語となるホトトギス。その字の表現もいく通りもあるのです。
五月雨に 物思ひをれば 郭公(ホトトギス) 夜ふかくなきて いづちゆくらむ
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
五月雨に(ニ) も(毛)のお(乎)もい(以)をれ(連)は(八) 郭公(ホトトギス) よふ(婦)か(可)くな(奈)き(支)て いつ(川)ち行くらむ(無)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
山奥に咲く桜の情景でもふりますが、深窓の令嬢!?を想う詩でもあります。
たれしかも とめてをりつる 春霞 たちかくすらむ 山のさくらを
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
誰しか(可)も(毛) とめてを(乎)り(利)つる 春か(可)すみ(三) た(多)ちか(可)くす(須)らん(む) 山の(農)桜を(越)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
年を重ねる寂しさもあり、若い人の成長を喜ぶ歌でもあります。
年ふれば よはひはおいぬし かはあれど 花をし見れば 思ひもなし
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
年ふ(不)れ(連)ば(八) よは(和)ひ(出)はお(乎)い(ひ)ぬし か(可)は(和)あれ(連)ど(東) 花をし見れば(盤) もの思ひ(非)なし
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。