夏の歌となりますが、関西、10月でも暑い日がありますからねー。
夏山に 恋しき人や 入りにけむ 声ふりたてて 鳴く郭公(ホトトギス)
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
夏やま(万)に(二) 恋しき人や い(以)り(利)に(尓)けむ(無) 聲ふり(利)た(多)てて(ゝ) な(奈)くほ(本)とと(ゝ)きす(春)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
何回かアレンジしている句なのですが、似たようなバランスばかりになっています。全く同じという訳ではないのですが、手の癖でしょうか。
夏の夜の ふすかとすれば ほととぎす なくひとこえに あくるしののめ
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
夏の夜の(農) ふす(春)か(可)とす(須)れは(八) ほととぎす な(奈)く(九)ひと聲に(二) あくるしの(能)のめ(免)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
今回は、字を大きくしすぎたので、字間、余白がきつくなっています。やはり流れよく、リズミカルな書体を目指していきたいです。
くるとあく とめかれぬものを 梅の花 いつの人まに うつろひにけむ
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
く(九)る(流)とあ(阿)く とめか(可)れ(連)ぬも(毛)の(能)を 梅の花 いつの人ま(万)に(二) 移ひ(比)に(二)け(希)む
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
書の全体のバランスで、歌の印象まで変わると思います。いろいろな意味において、諸全体から、歌のイメージがわくようなものを書けたらと思います。
春ごとに 流るる川を 花と見て 折らぬ水に 袖や濡れなむ
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
春ことに(二) 流るる(ゝ)川を(遠) 花とみ(三)て をらぬ水に(二) 袖やぬれ(連)な(奈)む(無)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
数を書いていくことも大事かと思い、今年は頑張って作っていきたいと思います。
古今和歌集は、春の歌から始まります。
君ならで 誰にか見せむ 梅の花 色をも香をも 知る人ぞ知る
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
君な(奈)らて た(多)れ(連)に(二)か(可)見せむ 梅の花 い(以)ろ(呂)を(乎)も(毛)か(可)をも しる人そ(所)し(志)る(流)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。
2016年の発表分としていますが、2015年に一つ作っていますので、こちらからの紹介です。
今年は、マメに作っていきたいと思います。
美作(みまさか)や 久米の佐良山 さらさらに わが名はたてじ よろづよまでに
この歌に、音の同じの変体かな文字の別の字に入れ替え、書いています。お手本の関戸本古今和歌集の臨書は、こちらのページでご紹介しています。
みま(万)さ(佐)か(可)や く(倶)めの皿山 さらさらに(二) わか(可)な(奈)た(多)てし(志) 萬代ま(万)てに(耳)
※読み辛いですが、濁点は、省かれます。繰り返されるフレーズの省略もあります。